人間か、それとも喰種か。「東京喰種」
「東京喰種」は石田スイ先生のデビュー作です。
1作目とは思えない作画と、読者を惹きつける構成でとても人気になりました。
そんな「東京喰種」の魅力について話していこうと思います。
1.「東京喰種」
「東京喰種」は2011年から2014年まで「週刊ヤングジャンプ」にて連載されていた。
さらに、その続編となる「東京喰種:re」2014年から2018年まで連載されていました。
単行本は2018年9月の時点で累計発行部数は全世界で3700万部も突破していて2014年にはアニメ化されドラマ化もしています。
ジャンル的にはダーク・ファンタジーになるので少し暗めの描写が多いのですが、話のクオリティが高くたくさんの読者が魅了されたのではないでしょうか。
2.今まで漫画界になかった新種族【喰種】
東京喰種の世界は現代東京を舞台にしていて「人肉を食べることで生きている喰種(グール)」が何事もないように人間社会に溶け込んでいます。
見分ける方法は気分が高揚した時に両目が赤黒くなることです。
人の生き血を吸って生きるヴァンパイア・感染者を増やすために人間を攻撃するゾンビの漫画は今までたくさんありましたが、人肉しか食べられない種族が出てきたのは漫画界では初じゃないでしょうか。
他の食材も食べられるが人間の方が美味しいという理由で食べているのではなく、人間を食べることでしか空腹を満たせないのです。
身体がとても頑丈で多少攻撃を受けたぐらいではビクともしません。さらには赫子(カグネ)と呼ばれる捕食器官を持っていてこの赫子を駆使して獲物を仕留めます。
そして人間側もいつまでも食べられているだけじゃなく、ハトと呼ばれる喰種専用の警察官が作られ彼らはクインケと呼ばれる武器を駆使し喰種に立ち向かいます。
通常ですと喰種側ではなく人間側で物語が進んでいくんでしょうけど東京喰種は喰種側にスポットが当たっている作品になります。
ちなみに余談ですが、2作目の「東京喰種re」はハト側が舞台になっています。
3.人間の敵だがなぜか魅力的、喰種。
「東京喰種」の登場人物というととても多いのですが、その中でも本作を読む前にこの物語の主要キャラクターを紹介します。
喰種サイド
金木 研(かねき けん)
この物語の主人公、大学生1年生。どこにでもいる普通の大学生。人間でありながら喰種の臓器が体内に入った事によって喰種になってしまう
性格は穏やかで喰種になってからも人を喰べる事を嫌がる。
喰種の中では珍しい隻眼。
神代 利世(かみしろ りぜ)
喰種名:大喰い
東京20区に縄張りを置き、喰べたいという欲求に正直に生きている喰種。
見た目は美少女のため騙される男も多く、カネキもその一人。喰べた人間は数知れず。
芳村 功善(よしむら くぜん)
喰種名:梟(フクロウ)
「あんていく」というカフェで店長をしている初老の男性。
カフェの店長の傍ら20区のまとめ役、そして力の無い喰種に食品提供などを行なっている。
霧嶋 董香(きりしま とうか)
喰種名:無し
高校生。「あんていく」で働きながら学校にも通う努力家。
喰種でありながら友達が作ったご飯を無理して食べるなど、思いやりが強い。
生まれた時から喰種なので普通の人間の生活に憧れる面も。
CCG(ハト)サイド
有馬 貴将(ありま きしょう)
ハトにおける最高戦力であり異例の早さで特等捜査官まで昇りつめた実力者。
年齢は不明だが容姿からはとても若く見える。
担当は1区と24区のため登場回数は多くないものの、登場するたびとてつもない強さで喰種を倒していく。
鈴屋 什造(すずや じゅうぞう)
ハトの特攻隊長的存在。喰種を見つけると命令も聞かず真っ先に向かっていってしまう。
その強さは異常で次々と名付きの喰種達を倒し、功績をあげている。
見た目は小柄で華奢だが異常な身体能力と動体視力で喰種の速さに余裕でついていける。
亜門 鋼太郎(あもん こうたろう)
20区担当の喰種捜査官。大柄な見た目と強い信念を持ち、喰種を酷く憎んでいる。
「この世界は間違っており、歪めているのは喰種である」というほど喰種に嫌悪感をもっている。
4.あまりにぶっ飛んでいる東京喰種の世界
人間社会に紛れ込み、人を喰らう正体不明の怪人喰種が蔓延する東京。
上井大学に通う青年金木 研(かねき けん)は女性の喰種神代 利世(かみしろ りぜ)に襲われ瀕死となるが、直後に起こった鉄骨の落下がリゼに当たったことで捕食を免れ、命も取り留める。しかしその後、彼女の臓器を移植されたことで、半喰種となってしまう。それ以来、カネキは苦悩と恐怖に満ちた日々を送ることになる。
出典: Wikipedia
元人間だからこそわかること、元人間だからこそわからないこと。どちらも背負うカネキという主人公
この作品において金木 研という主人公の心情はとても大事です。なんどもハトとぶつかることがあるのですが、その際カネキは人間だったからこそハト側の気持ちもわかる。そして現在は喰種になっているので、相手は倒さなければいけない敵。そんな事は知らず、カネキを喰種としか思っていないハトは問答無用でカネキの事を始末しに来ます。
人間を殺したくないという気持ちと殺さなければ殺されるという恐怖心が上手く描かれていて思わず感情移入いてしまいます。
5.まとめ
東京喰種を初めて読んだのは5年前でしたが、今でも読み返すほど面白い作品です。
つい最近、連載が終わってしまいましたがとても残念でなりません。
ですが、7月19日に実写映画も公開ということなのでぜひ見に行きたいですね。
今回は紹介ということで機会があればもっと掘り下げた記事を書きたいと思います。
ぜひ皆さんも東京喰種読んでみてください!
以上。むーなか(muunaka0202)でした。