「グラビアアイドルの仕事論」から見えてきた倉持由香の思考
皆さんは倉持由香さん(@yukakuramoti)をご存知でしょうか?
グラドル界で尻職人という地位を確立されている人気のグラビアアイドルです。
倉持由香さんの新書「グラビアアイドルの仕事論」を読んで、倉持さんの思考回路が見えてきたので、レビューしていきたいと思います。
13歳で芸能界の門を叩いた倉持さんは、グラビアアイドルとしての下積み生活を始めます。当時、日中は電話番やHP作成。時には先輩のマッサージなど雑用をこなす日々。ゲーム実況を行ってみるも大きな結果には繋がらず。
そんな倉持さんがグラビアアイドルとして這い上がるために行ってきたことが、本書に書かれています。
『 #グラビアアイドルの仕事論 』本当にたくさんの方々にご購入&拡散していただいた結果……
— 倉持由香@ グラドル自画撮り部部長 (@yukakuramoti) 2019年5月10日
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> 重版決定 <
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1.顧客目線を養う
倉持さんは駆け出しの頃、月2回のペースで撮影会を行っていました。当時の事務所近くの公園や事務所にあったスタジオのスペースにお客さんを集めて、撮影会を開催していました。
当時の経験が”自分の頭で考えながら行動する”という意識に繋がったそうです。
「学校のスクール水着を使ってみようかな」
「水着の上にワイシャツを着たらよりエロいんじゃないか」
と考えながら本番に挑み、
終わった後は、参加していただいたお客さんから失敗カットも含めた全部のデータをいただいて
「何でこの瞬間に目をつぶってしまったんだろうか」
「カメラマンさんの方を向くタイミングが合ってなかったんだ」
と自分なりの正解を見つけながら、少しずつグラビアのことを掴んでいったそう。
お客さんがお金を払って参加してくれるのだから、対価以上の価値を提供しなければならない。倉持さんは、一つの仕事が終わるたびに自分なりのマニュアルを頭の中で作っていきました。
2.バイトはしない
本業で意地でも食っていきたい。
バイトばかりに気が向くと、本業と向き合う時間がなくなる。
憧れの世界に入れたのに、そこで食えないのは悔しいし、情けない。
どんなチャンスでも仕事に繋げてみせるというのが、倉持さんの根底にある精神だと本書を読んで感じました。
当時は、衣装を買い揃えていくと、口座の残高が数百円単位になってしまうこともあった。また、友達と飲みに行こうとなっても、ATMで5000円を下ろそうと思ったら「残高表示」の文字が出てしまい泣く泣く帰路に就いたことも...。
そのような状況でも倉持さん、バイトはしないと言う意思を変えませんでした。
バイトに時間を費やして本末転倒になるくらいなら、今の状況をどうすべきかを必死に考える。
そのために、月2回の撮影会以外の日は、レタッチの技術を磨くために自主的に勉強をしたり、ファンの方と話すためのネタを蓄えるために漫画を読んだり、映画を観たりと、情報のインプットに時間を費やしていました。
3.活動にストーリーを持たせる
「#グラドル自画撮り部」の誕生。
このハッシュタグが誕生する前に、なぜ倉持さんがここまで自画撮りをするようになったのか。それは、ある時になじみのカメラマンに言われた一言が要因だったそう。
「もっちーは大きなそのお尻を武器にした方がいいよ。出さなかったらただの無駄尻だよ!」
コンプレックスに思っていた自分の大きいお尻でしたが、被写体を一番魅力的に引き出してくれるカメラマンから無駄尻と言われたことが衝撃的だったそう。その日を境に、やるなら派手にやってみようとTwitterでお尻を強調した写真をあげるようになりました。
そのような経緯から、倉持さんは自画撮り部を始めるまで、尻職人として自画撮りを乗せ続けました。そして、フォロワー数が3万まで増えた経験から、自画撮りを載せることはグラドルにとってフォロワー数を増やす良い方法と考えるようになりました。
このような経験から、みんなが一緒に載せられるアプリがあればいいのにと考えていた倉持さんは、「グラドルみんなが使える共通のハッシュタグを一個作ればいいんだ」と思いつきました。
「#グラドル自画撮り部」という名前には、甲子園を目指す球児のように、グラドルたちの日頃からの頑張りをファンの皆さんへ届けること。
“部”とネーミングした意図はそこにあります。
つまり、倉持さんが願っていたのは、グラビアアイドル界に”グループアイドルのような青春ストーリーを作ること”です
“部”というネーミングにすれば、グループアイドルのように箱推ししてくれる方もいるかもしれないし、「この子とあの子の関係性っていいよね」とコンビ推しのようなフックを作れるかもしれない。
そんな狙いが込められた「#グラドル自画撮り部」は2014年の日本国内のハッシュタグランキングで8位に輝き、また、様々なグラドルたちがブレイクするきっかけにもなりました。
まとめ
仕事がない時代から、顧客目線を磨き、ひたすら本業で稼ぐために勉強を続けていた倉持さん。
初任給は5000円でという過去がありながら、現在はタワーマンションに住むグラドルとしても認知されてきています。
常に深く考え、自分に何が足りないのか、何が武器なのか
打算的に努力し続けてきた倉持さん。
本書を読み、倉持さんは偶然売れたのではなく、
自身の自己分析とマーケティング戦略によって売れるべくして売れたのだということがひしひしと伝わってきました。
今後も活躍を楽しみにしています!
以上。むーなか(@muunaka0202)でした。